
ミレニアル世代って一体・・?
「ミレニアル世代」とは、人によって若干定義の仕方の違いはありますが、「2000年以降に成人となった若年層」「1980年から1995年の間に生まれた世代」が該当するとされています。2022年現在、20代後半~40歳前後の層が該当することになりますね。
(「若年層」と呼ぶのはそろそろ苦しいかもしれませんが・・・)
なぜ「ミレニアル」かというと、ミレニアム(西暦2000年)前後に成人を迎え社会人となった世代というところから「ミレニアル世代」と呼ばれています。別の呼称として、z世代と対比して(z世代の方が後出ですが・・)y世代と呼ばれることもありますが、意味するところは同様と考えていただいて問題ありません。
ミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代の特徴といえば、IT技術の発展とともに成長してきたことが挙げられます。ダイヤルQ2、MS-DOS、Windows95といったようなIT技術の目覚ましい進歩、インターネット黎明期を生きてきた世代と言えます。
ガラケーからスマホへの進化をリアルタイムで体験しているのもこの世代の特徴でしょう。当然、IT技術に対するリテラシーや親和性は高いといえます。
対してz世代はと言うと、物心ついたときからある程度成熟したIT技術を当たり前に享受している。という点が大きな違いとなります。
モノ消費からコト消費へ
ミレニアル世代の特徴として、よく言及されることとして「モノ消費からコト消費へ」という言葉が挙げられます。それ以前の世代では、例えば高い時計や車を所有する。といったように「モノ」に対してに価値を見出す傾向が強いとされます。
対してミレニアル世代はモノ自体ではなく、モノによって得られる「体験」に対して価値を見出す傾向が強いとされます。
思えばCX(=顧客体験)という概念が注目されるようになったのも、ミレニアル世代が社会人として主戦力となりだして来たくらいの時代からではないでしょうか。
z世代 vs ミレニアル世代
消費行動一つをとっても、ミレニアル世代は体験全体に価値を見出す傾向にあります。買うという行為それ自体もしかり、買ったものによって得られる体験もそうです。良い体験を得るためにはそれなりのコストを支払うことに抵抗が少ない層が多いでしょう。
一方でz世代はと言うと、良いものに対して相応の対価を支払うことに変わりはありませんが、「コスパ」「タイパ」をより重視する傾向が強いです。
z世代、ミレニアル世代へのマーケティング的アプローチ
ミレニアル世代にリーチするには、消費行動によって得られる対価としての「体験」を強く訴求すると良いでしょう。
一方z世代に対しては、それだけでは足りなくなってきています。理由として考えられることとしては
・全国から地方の名産品を取り寄せることができる
・時刻にいながら海外通販を利用することも容易にできる
IT技術の発達によりこういったことが当たり前になっており、選択肢が増えすぎていることも要因としてあげられるでしょう。
z世代マーケティングは、こういった時代背景も念頭に置いて考えていく必要がありますね。